乱視とは

乱視とは、何が乱れていることなのでしょうか?
乱視は主に角膜の歪みにより生じます。
本来丸いはずの角膜ですが、乱視の場合は上下左右の比率が変わってしまうので、横方向と縦方向で焦点のあう場所が違っています。
正常な眼の場合でも通常、上下から圧力が加わっていますので、屈折力が縦方向では強く、手前で焦点が結ばれる近視ぎみになり、カーブが縦方向では弱く奥で焦点が結ばれてしまう遠視ぎみになりがちです。
つまり人は誰でも乱視になるうる要因を持っているのです。
そのことを予め知っているのか、屈折力が縦方向に強く出る場合、人の脳内には、それを修正する為のプログラムが備わっています。
しかし極度に酷くなってしまった場合や、屈折力が横方向に強く出る場合には、メガネで矯正します。
横・縦のメガネレンズの厚みを変えて、歪みに合った修正をします。
また、角膜ではなく、水晶体の歪みや、目の表面に凸凹がある為の乱視もありますが、これらは非常に珍しいタイプです。
では近視の人は老眼になりにくいのでしょうか?
よく、近視の人は老眼にはならないけど、遠視の人はなりやすい、と言いますが、それは本当でしょうか。
老眼とは、レンズの役目をしている水晶体をスムーズに厚く調節する事が難しくなってしまう症状の事です。
屈折性の近視の場合、水晶体がいつも厚くなっている事が多いので、近くを見るのは得意な目です。
したがって、近視の人が老眼になっても、近距離であればメガネをかけなくても見る事が出来ます。

乱視の原因と治療

●乱視の「原因」について
水晶体と角膜はレンズの役割を果たしていて、正常な場合は、屈折した光は眼球後ろの網膜上のある一転に焦点が合い像を結んで、物が見えるのです。
位置はずれているものの遠視や近視の場合、必ずどこかに焦点があります。
しかし、乱視の場合は焦点が何処にもあってかまいません。
眼のレンズは虫メガネなどの様にレンズはなめらかで均一なカーブを描いていますが、乱視の場合ではこれが滑らかでなく、凸凹があったり歪んでいたりします。
この異常はほとんどが角膜に生じるのですが、稀に角膜に生じる事もあります。
●乱視の「症状」について
焦点が無いので、近くも遠くもハッキリとは見えません。
物が二重に見えるという事が特徴的です。
また、物の一部が歪んだり霞んだりする事もあります。
症状があまり出ない事もありますが、軽度の乱視であれば内側では常に余計な負担をかけているので、疲労として現れます。
例えば、頭痛などの眼精疲労や目の疲れといった症状が生じます。
●乱視の「診断・治療」について
軽度の乱視の場合はそのままにしていても良いのですが、見え方に支障がなくても頭痛や目の疲れがあり、それが乱視によるものである場合は何らかの対応を図るべきでしょう。
例えばハードコンタクトや眼鏡を用いるのが効果的です。
●乱視の「予防」について
先天的な場合は別として、外傷などが原因の後天的なものは念入りに検査してもらいましょう。
また、遠視や近視の人は必ず定期的な検査を受けて、乱視が入っていないかを確認しましょう。
治療は必ず専門医師の指導のもと、行ってください。

乱視の矯正

乱視とは、角膜の球面がゆがんでいる事によって、目に入ってくる光が網膜に届くまでの間に乱れてしまうので、一ヶ所に像を結ばない状態の事を言います。
乱視の人の角膜は、横方向と縦方向のカーブの状態が違う為、外から入ってくる光の屈折力が均一にならないので、物がぼやけて見えたり、1つのものが二重、三重にダブって見えたり、するようになります。
乱視は多くの場合は角膜が原因によるものです。
しかし、硝子体や水晶体、網膜が原因となる乱視もあり、軽い乱視の場合は近視と同じ様に眼鏡で矯正できるので特に心配はありません。
もっとも強い乱視の場合は眼鏡では物がゆがんで見える為、ハードコンタクト、または乱視用のソフトコンタクトにより矯正する必要があります。
また、レーシック、ウェーブフロントレーシック、ラセック、フェイキックIOLでも矯正することが可能です。
レーシックによる乱視の矯正は複雑なケースを除き、ほとんどの乱視を矯正することが出来ますが、少し乱視が残ってしまう事もありますし、新たな乱視が発生する可能性もあります。
また乱視のみが原因になって視力が低下してしまう事はあまりなく、遠視や近視と併合している場合がほとんどです。
乱視になると片眼で見ていても二重に見えたり、近くも遠くも見えにくくなったり、夜間になると見えにくくなる、電光掲示板の文字が滲んで見えるなどの症状が出ます。
乱視は調節の努力の為に「眼精疲労」をともなう事もあり、乱視と言ってもその種類は様々で、その種類により対処の方法も違います。

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